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エクセルオーディオのリファレンスシステムにThe Maestroを納入
			
				
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									|  | 神戸のエクセルオーディオに「The Maestoro」を納入する事になりました。その二階のカイザールームにはオーディオセミナーも含めて、既に2度「The Musicality」をセッティングした経験があり、その度に素晴らしい音で鳴ってくれました。 
 だからこそ今回の導入に至った訳ですが、しかし、いざ設置してみると部屋に馴染んでくれるまでに結構な時間を要し、思った以上に手強かったというのが正直な感想です。
 
 その原因は二つ考えられました。出来るだけ通路を広く確保した上でスピーカーの位置決めをするのが良いだろうと、自分なりに決め込んで取り掛かったところに問題がありました。
 
 
 すなわち壁面に近いところにスピーカーを設置したのでちょっと立体音に欠けていたのです。社長の谷本さんの脳の中に刻まれていた「The Musicality」体験時の感動レベルに達しなかったのでしょう、最初のうちは顔色が冴えませんでした。
 
 そこで、ポツリと一言!
 
 『二つのスピーカーの解け合いが、今一歩のように思います』
 
 私はユニットが新品なので、設置してすぐに完璧な音を望むのは無理だと引き算した考えでおりましたが、試聴したモデルより上位の物ですから、購入する側の立場としては更に上の音を期待するのは当然であります。そこらあたりのギャップを埋めるのが大変でした。
 
 
 
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									|  |  昼と夜の電源の質の差 |  |  
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									|  | それでも初日の夜には相当良い音で鳴っていたのですが、気のせいか翌日の昼の音は良くありませんでした。
 
 『私の体調によるものなのでしょうか?』と素朴な感想を投げかけられました。
 
 「いえ、私もそう感じます」。
 
 「きっと、夜と昼間の電源環境の違いではないでしょうか」。
 
 しかし、そんな言葉を聞かされると、”それをカバーして余る音に何とかしなくては!”と、持ち前の職人魂に火が点きます。
 
 
 ラックを根こそぎ組み直したり、タップの4口のケーブルの配列を変更したり、アンプをより相性の良い真空管に繋ぎ変えたり、色々と手を打ちました。
 
 
 
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									|  |  壁面スクリーンの反射とランダム拡散 |  |  
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									|  | それともうひとつ、今回のセッティングで新たに勉強になったことがあります。それは壁面を左官によって小手できれいにスクリーン仕立てにしてある点です。それ以外の壁面は土壁を投げつけたようにデコボコになっています。
 
 
 部屋の寸法比や形状から私が導き出したスピーカーのセッティングポジションよりも、その壁面形状の方が上回る影響力があったことです。”絶対の自信の元にセッティングした”と自負のある私には疑うという機能が欠落していたのです。
 
 音に集中力を働かせスピーカーを動かしていくと、まるでスクリーンにスピーカーが吸い寄せられるように左右対称の位置に決まって行ったのです。
 
 改めて我が耳を誉めたくなりました。
 
 
 こうして二日がかりで一生懸命取り組んだ結果、その後の音はどこから計ってもピタッと決まっています。生涯で3本の指に入るほどの出来になりました。
 
 当初の予想を越える音になり私自身もちょっとびっくりです。スピーカーユニットの優秀さとMaestroの箱の完成度の高さはどこに行っても聴けるものではありません。
 
 近畿地方の皆さんには、是非ともエクセルオーディオ2階のカイザールームの音を体験して頂きたいと思います。
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